地球温暖化(9/3更新)
最近の二つニュースから地球温暖化について。
■環境開発サミット
まず、南アフリカのヨハネスブルグで行われている「環境開発サミット」。10年に1度、地球のこと(環境問題や貧困問題)を考える世界首脳会議です。日本からも小泉首相がやっと行きましたね。
環境問題、貧困問題は、様々な要素が互いに絡み合い、こうした問題を解決していくことが、これからの時代、特に重要なのですが、
前回にブラジルのリオでこの会議が行われてから、この10年間、何か前進しているのでしょうか。
残念ながら、前進どころか、後退してるようにしか思えません。
どうしたら、もっと有効に、そして前進できるのでしょうか。
■環境問題を解決するために
環境問題は、我々一人一人にできることがいっぱいあるのです。
省エネ、ゴミの減量、排水への配慮、エコグッズの利用等々、環境問題について意識し、できることから行動していく、こうしたことを一人一人がやっていくことが大切です。
買う物も環境に配慮したものを、できるだけ買うようにする。
できることから始めませんか。
■東京電力の隠蔽事件
あと、もう一つのニュースは、東京電力の原発トラブルの隠蔽事件。
石油燃料はそのうち無くなってしまうので、日本だけでありませんが、多くの国は、火力発電に頼ってきたエネルギー政策を原子力発電へと転換しました。しかし、原子力発電の危険性が言われる中、チェルノブイリの原発事件後、多くの先進国は原発から離れていっています。
その中で、日本はかたくなに原発に固執していたのですが、今回の事件によって脱原発が迫られるのでないでしょうか。
これまでもいろんなトラブルがありました。今後もっと大きい大事故があってからでは、取り返しがつかないのです。
これを機会に是非、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーを使ったエネルギー政策をこれまで以上に推進してほしいです。原発から自然エネルギーへの転換、こんな素敵なことはないですね。そうすれば、二酸化炭素の削減にも役立ち、「地球温暖化」を防ぐためにもとてもいいですね。
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■地球温暖化
地球温暖化は二酸化炭素の排出量の増加と、森林の破壊などによる二酸化炭素の吸収源の減少というダブル蓄積の形で急速に進行しました。
この地球温暖化によって、平均気温が上昇し、異常気象も起こり、世界各地での大洪水が起きたり、海面も上昇しています。また 生態系破壊も起きています。
地球温暖化は、もちろん環境開発サミットでも議題となってますし、10年前のサミットでも話し合われました。
そして、5年前、京都では、「地球温暖化」にしぼった会議がありました。
そこでは、原因となる二酸化炭素排出の削減を定めた「京都議定書」が採択されました。
これを推進し、さらに第二歩、三歩と進んでいくことが大切なのですが、米国とオーストラリアのように京都議定書の批准を拒否している、信じられない国があったりもします。本当にいい加減にしてほしいですね。
■国が水没
太平洋の赤道近く、フィジーの北のほうに、ツバルという国あります。
地球温暖化による海面上昇によって、1996年、ツバルの一つの島が海面下に消えました。 他の島も大潮時などの海面上昇によって、井戸水、下水、畑と重要なライフラインに被害が出ており、近い将来、水没してしまうという脅威に直面しています。
ニュージーランドへの移住も話し合われていますが、受け入れ態勢は全く十分ではありません。
■大陸部では洪水被害
キリバツという国も同様の被害にあってますし、大陸でも、チベット、ネパール、バングラディッシュ等、山脈の氷河の融解によって、川の洪水被害にあってる国が多くあります。
■温暖化に荷担しない途上国が、温暖化原因の先進国の犠牲に
電気もガスも使わないような、地球温暖化にほとんど荷担してない国が、CO2の約90%を排出する先進国の被害を受けるという構図はいたたまれないです。
先進国のわがままによって、文化、歴史、そして未来がなくなる、国が消滅してしまう。なんということでしょう。
ツバルはキリバス・モルジブなどと共同して京都議定書の批准を否定しているオーストラリア・アメリカ合衆国を訴えました。是非、司法は拍手できる判決を下して欲しいです。
■私が、あなたが
アメリカ、オーストラリアだけでなく、私たち一人一人が温暖化に影響しています。
二酸化炭素を減らすため、我々もできることから始めましょう。
例えば、車を10日に1度置いて、自転車に乗るとCO2を10%減らすことができます。
また、アイドリングを減らすことでも影響を抑えることができます。
「化石燃料」でできた人工的なプラスティックなどより、できるだけ自然素材のものを使ったり、意識とできる範囲の行動が大切です。
ちょっとのことでも違ってくるのです。
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